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使い魔は、契約主が死ぬ時に自ら契約を解除しないと、死者の住む世界に行く契約主に引っ張られて一緒に死んでしまう。
普通は契約を解除して離れる者が殆どだけど、ごく希に死んでも一緒に、とついてくる者も居なくは無い。
その場合、普通ならそこで死者の世界に一緒に行くんだけど、私の場合は死者の世界に行かずに天界に行く。
自分で神の力を解放しなくても、致命傷を負うと神の力が解放されてしまう様だ。
死なないけどそれで直ぐに天界の者となってしまうらしい。
リョクからは一緒に居たい離れる気が無いと伝わって来たから、無理矢理でも解除しないと、この世界でしか生きられないリョクは消滅してしまうんだ。
アルフは元々天界の者でその心配は無いから、後でゆっくり天界で契約を解除すれば良い。
これが同じ使い魔でも対応が違う理由。
「そうか……」
父さんはそれ以上何も言わず、黙ってしまう。
「気不味い雰囲気にしちゃってゴメン。でもお別れは言っておきたかったから、良かった。それじゃあ、依頼を受けに行ってくる」
そう言って部屋を出ようとすると、両腕を掴まれた。
片方はシスイ、もう片方はジーク。
「俺も一緒に行く。一緒に逝くって言うのはコウは許してくれないだろ？ならそれまでは一緒に居たい。良いよな？紅里」
シスイが涙目で言うから、思わず頷いてしまった。
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