あーっ!

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そうなんだ?ま、どちらにしても決意は変わらないけど。 「……何故?自分が消えても変わらない?」 私は私の大切なものを守れるならそれで良い。 コウセイアの目を真っ直ぐに見れば、彼女は柔らかく笑って私に抱きついた。 「私は貴女に同化します。でも貴女はコウです。私の記憶に振り回されないで活用して下さいね」 そう言うとコウセイアは、霧状になって私の胸に吸い込まれた。 途端に、コウセイアが抱いていた世界への慈しみが身体中を駆け巡る。 ああ、コウセイアが無念に思う事を私がなんとかしなくちゃ、と思ったのは間違いじゃ無かった。 そう感じながら、また私の意識は沈んでいった。 目を開けるとまだ白い部屋で、ベッドに寝かされていた。 心配そうに私を覗き込む顔が2つ。 黒髪黒眼の少年と金髪碧眼の男性。 「ソラ、アルフ」 2人の名を呼べば、大丈夫?とソラに聞かれる。 頷いて眼を閉じて深呼吸した。 「全部思い出したよ」 そう言うと2人も頷く。 「でも記憶が戻っても私はコウなんだけどね。コウセイアはもう亡くなった存在だから私に取り込まれるんだって。精神世界?でそう言われた」 そう笑うと2人は少しホッとしたような顔をした。
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