外れ神～ファンタジーは素晴らしい～

外れ １

部屋に一人の青年が突っ立っていた、格好良い訳でもなく不細工でもなく、学校の教室に居たら良くも悪くも目立たない容姿をしたごく普通な青年だ、その青年が一言。

「何故にテレビとゲームコントローラー？」

青年が言う様に部屋には、テレビとゲームコントローラーしか無い、それ以外何も無い。

「待て、混乱するな、おばあちゃんも言っていただろう、いつも冷静にと！」

そう言っているが端から見たらとても混乱している青年は続けて。

「俺は死んだ筈だ……！あれ？死んだ……？何か冷静になってきた」

冷め易い男である。