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ガチャ。どさっ・・・
ん・・・。
お父さん、帰ってきたのかな。
真夜中の3時。泥酔して玄関で眠り込んでいる姿が浮かぶ。
一緒に起きてしまった、ななちゃん(ウェルシュコーギー)と一緒に
まだ冷える廊下をわたり玄関に向かう。
やっぱり・・・。
玄関を上がったところで力尽きたのか、熊のような巨体が大きないびきをかいて寝ているけれど、残念な事に、私の父親である。
布団まで運ぶ事も出来ないけれど、風邪をひかれては家計にひびくので毛布をかけ自分の部屋に戻る。
まあ、お父さんが体調の悪い時なんて、二日酔いの日ぐらいだけだけど・・・。
一緒の布団にもぐりこんできたななちゃんの頭をなでる。
あの夢は、現実?それとも私の想像なんだろうか?
いつも目が覚めるとたんにぼやけてしまう夢・・・
腕の中に感じる暖かさと一緒に、眠りの中におちていく感覚にゆだねる。
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