第六章 ソマリア沖の咆哮

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1942年4月22日、夜半 「敵船団捕捉!!距離53,000!!」 インド洋を西進した《飛騨》以下3隻は、遂に目指す獲物の影を捉えた。 「有効射程に入り次第、射撃を開始せよ!!」 「了解、射撃用意!!」 「後続の《球磨》《多摩》に通達、突入開始!!」 《飛騨》からの信号に、軽巡2隻は速力を上げ敵船団へ突入を開始した。 「本艦、有効射程に入ります!!」 「射撃開始!!」 「了解、うちーかた始め!!」 《飛騨》の主砲が火を噴く。 ここに、後に〈モガディシュ沖夜戦〉と呼称される海戦の幕が上がった。
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