第六章 ソマリア沖の咆哮

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―――――――― 英BSー168船団護衛艦、軽巡(オライオン) 「右舷後方、発砲炎!!」 見張りからの報告に、《オライオン》艦橋はざわついた。 「な、何だと!?」 「この辺りに独軍の部隊が展開しているなんて聞いていないぞ!?」 「司令、如何しましょう!?」 護衛艦隊司令部は混乱していた。 大西洋を抜け、独Uーボートの襲撃も無いと油断していた彼等は突然の接敵の報に判断しかねていた。 「落ち着け!!」 それを、司令官が鎮まらせる。 「まずは敵の規模を確認!!船団には退避命令を出し麾下の駆逐隊を突入させろ!!」 「り、了解!!」
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