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とりあえず近くにあったGランク任務『野良猫退治』を受けることに…って倒すの猫?
「あ~これしーちゃんには難しいんじゃないかなぁ…こっちの『薬草を3㎏持ってきて』の方が良いと思いますよ?」
姉さん曰くこの世界の野良猫は頭がよく一匹だからと油断すると仲間を呼ばれタコ殴りにされるというほど危険らしい。
何でこれGランクなんだろう…とりあえず猫はあきらめて姉さんが言った薬草採取に行くことにした。
でも3kgも何に使うんだろう…これもGランクの任務じゃないよね?
色々ツッコミたいところがあったが姉さんに捕まり転移することに…二人とも無詠唱で転移しちゃうから急に風景が変わって怖いなぁ…
「はい着きましたよしーちゃん…あ、ここに生えている緑の草が薬草ですよ って知ってましたよね?」
気づいてみると辺りは一面野原だった…薬草はそこらじゅうに生えていてとるのは簡単らしい。
とりあえず僕は姉さんが見せてくれた薬草を頼りに抜きまくり背中のかごに入れた(ギルドが用意してくれた)。
「姉さん…これ楽しくない…」
「そんなこと言われましても…あ、この辺は魔物も出なくて安心ですよ?」
姉さん…それフラグです…
「グオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
少し離れたところから何かが吠える音が聞こえる。フラグ回収速くないですか姉さん?
「あわわ…この声おそらく龍か何かです!! しーちゃんを傷つけるわけにはいかないですし早く薬草取って帰りましょう!!」
え…?向こうに龍いるのに(見えないけど)帰るの…?
被害凄そうなんですけど…?
「だ、大丈夫です 近くには優秀なギルド員がいますから…」
「ちなみに龍族って平均どのくらいのランクなの?」
「最低SSですね…中にはXランクオーバーの恐ろしいモノも存在します だから逃げましょう!!」
ちょ…それ逃げちゃ駄目なパターンだからね? でも姉さんの言う通りXランククラスの魔物が出たら僕たち死んじゃうだろうね…基準は分からないけど。
ととととりあえず薬草を…ってまずい?
「ど、どうしたんですかしーちゃんそんなに慌てて? 怖いんですか…?」
僕が慌ててるのを見て何か勘違いをしている姉さん…
「いや、どうやって3㎏ってわかるのかなって…」
時間が止まった…
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