まさかの遭遇…

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「おいおい…俺はキマシタワーなんて言わないからな?」 そう言って脇役さんはため息をつくが…待ってほしい 俺は男である!!そりゃ見た目は元双子の妹と全く同じで完全に女の子だけどさぁ…え?初めて聞いた?そのうち僕の話はまとめてするから待ってて今は で、男だからさぁ… 「…あの恥ずかしいのでやめてください 訴えますよ?」 こう言うしかなかった…その声を聴き脇役さんは俺が男だと気付いたみたいで…あ、僕の声は一応高めですよ? 脇役さんが鋭かっただけで声を聴いてもわからない人は多いみたいです。面倒くさいね説明。 「なぁレーネ…そいつ声的に男じゃね?」 「…よかったですぅ え?男の方ですか?」 「ええまぁ…だから離してください もう大丈夫ですから」 そう言って女の子を振り払う。 女の子は少し驚いていたようだが僕が生きていたのがよほどうれしいのかニコニコしている。 それに対し男の方は僕に不信感を抱いているようだ…まぁあっちと同じで黒髪黒目だからね僕。 「で…あんた誰だ? お前日本人だろ」 「…はい、そうですけどあなたも…?」 「ああ、俺は脇役の武宗霧…こっちの世界ではキリ・ムソーだ」 どうやらこっちでは名前、苗字の順番らしいね。 「私の名前はレーネです 兄さんとは義理の兄妹です・・・って君ならわかってますか?」 まぁレーネさんという人はどう見ても地球人とは思えない髪色ですからわかるけど…たぶん魔力を封印されていたこの世界の主人公さんだろうねこの人。 あれ? レーネさん家族なのにムソーと名乗らないのでしょうか? 「ああ…お前の言いたいことは分かる こいつが姓を名乗らないのは『ムソーだなんて気に入らないです他のがいいです』とごねたからだ」 「なるほど…あ、僕の名前は夜川銘葉です こっちではシルハ・ナイトリバーでしょうか」 「おいww なんかずるいぞお前だけヤカワにしておけよ」 うらやましいんですかね…? 僕の名前を聞いてレーネさんは目をキラキラ輝かせて… 「いいですねその名前…私も名乗っていいですか!!」 「ちょっと顔が近いです…って別に僕とあなた家族じゃないですしどうしてそうなるんですか…」 僕の言葉を聞いて霧さんは表情を戻し 「そういえばお前どうしてここにいるんだ?」 と聞いた。
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