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五分間レーネさんは霧さんの頭を踏み続けて気が済んだのか足を戻す。
顔を上げた霧さんの顔は…鼻血ですごいことに…
「ちょっと霧さん大丈夫ですか!? ええとハンカチハンカチ…って僕持ってなかったねそういえば」
「もう情けない兄を持って私は悲しいです…”キュア”」
レーネさんの唱えた呪文によって霧さんの鼻血は止まった…すごいね魔法って
僕も使えるのかな…? でも僕脇役どころかモブっぽい存在だし魔力あるのかな?
「ふがふが…でだ銘葉 お前これからどうする?」
普通脇役系主人公って並はずれて強いと思うんだけど…この状況見てると責任感は強いけど情けないとしか思えないよ…
それにしても本当にどうしよう…全く考えてなかったなぁ…のんびり暮らそうとは思ってたけど具体的に考えてなかったし
僕が考えているのを見てレーネさんが霧さんに何か耳打ちし、霧さんの表情が変わる…
「もしよかったらなんだが…お前俺のところに来ないか? できるだけお前の希望は叶えるからさ どうだ…?」
「ナイトリバーさん、私からもお願いします 折角会えたんですから離れるなんて寂しいですし」
「え…?」
素直に驚いてしまった…まさか見ず知らずの僕が二人と一緒に住む?
それで二人に何のメリットがあるんだろうか…僕は地球の知識があること以外利点はないし霧さんがいるから僕はただの高校生でしかない。
…やっぱり殺した罪悪感なんだろうか? 霧さんが心から来てほしいと言ってくれるなら行くんだけどそうでないなら悪いし…
「…だめですか? あなたが来てくれるなら私もナイトリバーと名乗れるのですが…」
利点それですか!? どうしよう…レーネさんが泣きそうだ…うーん…困ったなぁ
二人についていけば絶対僕のんびりライフできないだろうしなぁ…でも優しい二人を裏切るのも悪い…よし!
「いいですよ、僕は霧さんたちの家に厄介になります!! よろしくお願いしますね霧さん、レーネさん!!」
それを聞いた二人は本当にうれしそうな表情をしていた…なんだか僕もうれしくなってきたなぁ
「よし…じゃあ俺のうちにご招待…と言いたいんだがその前に行かなくちゃいけないところがあるんだよな…」
そう言ってミラボレアスの死体を見る…あ、ギルドですねわかります。
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