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再び霧に連れられて着いたのはギルドからほど近い一軒家だった。
どうやらギルドでためたお金で買った新築なのだとか…二階建てでトイレが二つあるだなんて超親切だね。
でもなんで木造住宅…?
「ほら、ここがお前の家だぞ…っとお前の部屋も作らなくちゃいけないよな…レーネ、部屋余ったっけか?」
「ええ…ありますよ さぁしーちゃんこちらへどうぞ!」
そう言って手を引かれ中へ入る…うわ、新築というだけ新しいね。でも引き戸なのはちょっと…
中はまぁ…普通だね。姉さんが言うには一階はキッチンと台所、それにリビングとお風呂があって上に僕たちの部屋があるそうです。
「さぁここだよしーちゃん!! でもベッドがないんだよね…兄さん、よろしくお願いします」
そう言われ霧はこちらをちらっと見た後…
「いや…もう俺創造属性使わねえからな? 銘葉に悪いし…」
「あ…そうですよね すいませんしーちゃん…」
何故僕に謝るのでしょう?床で寝るからだろうか?
「しょうがないです…じゃあしーちゃんは私と寝ることに「「いやいやいや? ないからね!?」」…冗談ですよ」
そういう割に悲しそうな顔をする姉さん…どうしてこの人は僕とからもうとするのでしょうね…
「まぁ、そういうわけで俺のベッド使えばいいぞ 俺は下のソファで寝るからな あ、遠慮しなくていいぞ?」
「もう…そんなことしなくても私と一緒に寝ましょうよ…ね?」
「レーネ…さっきからお前に何があった?」
僕に会ってからのあまりの態度の代わりっぷりに唖然としている霧。そういえば…レーネさん霧にデレてないね。
テンプレなら魔力を開放してもらった恩とかで好きになってもおかしくないんだけど…
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