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「はぁ…もう勝手にしてくれ 俺は飯を作ってくる」
どうやら霧があきらめたようだ…って待って?それ僕が姉さんと一緒に寝るということだよね!?
僕の心の声は聞こえなかったようで晩御飯を作りに行くことにしたらしい霧。
「へぇ…霧って料理できるんだね 姉さんは料理できるの?」
僕が聞いてみると姉さんは『兄さんが作らせてくれないんですよね…おいしいと思うんですが』と返す。
どうやら姉さんは料理じゃなく兵器を作るそうだ…気を付けておこう。
「待ってるだけでは暇でしょうし何か話します?」
手持無沙汰になったのか姉さんがそう切り出す。姉さん敬語が抜けてないような…まぁいいか。
僕は何か手伝おうか考えていたのだが姉さんが台所に入ると怖いので姉さんの案に乗る。霧…ごめんよ
「じゃあ二人の出会いはいつどこでなのかな?」
そう聞くと姉さんは『それ私と兄さんが付き合ってるみたいに聞こえるんだけど…』と少し恥ずかしそうにする。あれ?
何か気になるところがあったが姉さんが話し始めたので断念する。
「ええとですね…私と兄さんが出会ったのは今から半年前くらいですね そのころは私魔盲だったんですよ あ、魔盲ってわかりますか?」
半年ねぇ…意外と最近まで姉さんは辛い目にあってたのだろう。明るく話そうとしているが表情が少し硬くなっている。
僕は姉さんの頭をなでてあげることにした。こうすれば少しは…ね
「魔盲というのはですね…あぅ?しーちゃんどうしたんですか急に? 「ごめん…その話はまた今度にするよ」そうですか…それよりもしーちゃんお手て柔らかいですね…食べちゃいたいくらい…」
その言葉を聞くや否や僕は手をひっこめた。何この人…変態?
姉さんは僕が手を放すと急に残念そうな顔になった。僕は悪くない…たぶん。
その後いろいろこの世界のことについて話していると『出来たぞ~!』と霧が僕たちを呼んだ。
どうやら晩御飯ができたらしい。
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