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「うわ…すごいですね霧さん…」
「敬語が抜けてないぞ銘葉…俺は元々独り暮らしだったからな このくらいはできて当然だ」
謙遜しなくても…四人ほど座れる小さなテーブルの上にはステーキにピザ、ドリアにパスタなど…ってこれサイゼリ○で見たことあるんだけど?
霧に聞いてみると『俺昔あそこで厨房してたんだ バイトなら軽く二桁はやってたぞ』と少し照れくさそうかつドヤ顔で言う。
高校生なのに…何か家庭の事情があったのだろうかと思ってしまう。
ダメダメ…楽しい食卓にシリアスはいらないよ…ね?
僕はとりあえず近くにあったドリアを食べる…
「おいしい…」
「そうか? 折角の異世界初の飯が地球と変わらなくて申し訳ないんだが元々今日はレーネの試験祝いのつもりだったからな…こいつの要望で地球の飯を用意する約束だったんだ」
なるほど…と思い姉さんを見る。姉さんは『褒めて褒めて!!』と言いたそうにこちらを見ている。
頭をなでてあげようとしたら・・・・
「いただきます…かぷっ「ひゃあ!?」」
手を食べられてしまった…すぐに離されたけどよだれで僕の手はべちゃべちゃに…こっそり霧の服で拭いた。
「何をやってるんだお前ら…あと銘葉汚いから俺の服で拭くな」
レーネさんってあなたの妹ですよね…? 汚いもの扱いなの?
「冗談はさておき食べましょうか!」
「「「いただきます!!」」」
こうして僕たちは楽しくご飯を食べた…
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