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僕は成り行きに流されやすいというか面倒くさがりというか…とりあえず話すのも面倒くさい。
「ええと…聞かないならいいです これからどうしますか?」
ありゃ聞かなかったら勝手に話が進んでしまったようだ…聞けばよかったかな?
流石にこの質問だけでは抽象的すぎてわからないな…というかあなたは誰でしょうか?イケメンの聖霊?
「あ、これは失礼しました 私はとある世界の管理人…いわゆる神様です 先ほどあなたが面倒くさがって話を聞きなさらなかったようですが聞きますか?」
おや…ただのイケメンじゃなくて神様だったのか…どうやら僕の心を読まれていたようで説明してくれるようだ。
ありがたいけど…僕のプライバシーは?
「すみません…これも私の能力でしてオンオフできるようなものではないのですよ」
というか物腰が低すぎるよ…神様なんじゃないの?
「性格ですから…それより今からあなたが死んだ原因を教えましょう」
わーいやったぁ…まぁ別にうれしくないけど死因を知ったって。
僕の心の声が聞こえたのは定かだが…無視して神様は続ける。
「あなたは私の管理する世界が呼んだ勇者の力の余波でこの世から消え去ってしまったのです:
「へぇ…? どういうことなの?」
神様が言うには最近魔界の王を討伐するためにとある王国が勇者召喚の儀式を行ったらしい。
それによって呼ばれた勇者たちは本来人間が持たないはずの”創造”の力をもち、その勇者はその力を用いて僕のいる地球のマンガやアニメの技を酷使し、多くの魔物たちを葬ったらしい。だが本来あるはずの無い力。その余波で元の世界である地球に住んでいる僕にたまたま力が当たったらしい…それで死んだのだとか
「これは直接私が関係ないとはいえ責任の所在は私にあるからね…できれば君のこれからの希望を何でもかなえてあげたいのだが…どうする?」
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