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「…あれ、怪我してるけど大丈夫か?」
「あ…う、うん大丈夫だよありがとう」
そっけないように見えるけどどこに人さらいがいるかわからないから油断しない方が良いんだよ。
というかこの人僕のこと男ってわかってるよね?
毎回間違えられるから僕不安なんだよね…一度間違えられて変質者に襲われたし。
「そうか…見ない顔だがお前どこの学校だ?」
学校ってそんなにあるのでしょうか?聞いた話では国営の学校ただ一つだと聞いたんだけど。
どうやら少年が聞いたのはそういう意味ではなく…
「もしかして小学生か?」
キレた。
「痛? 何で殴るんだよ…」
「当たり前だよ…どう見てもピチピチの高校男子でしょ?」
「え、お前男なの…? 痛え? 痛いっつの…」
「自業自得だよ…それより君は誰なの?」
「は? 人に名前を聞くときには…あ、はいすみませんドライ・アークといいますだから殴らないで!!」
うん、素直でよろしい。どうやらこのイケメンは弄られるキャラのようだ。
ま、僕はそこまで彼で遊ぶつもりはないけど…聞いたところによるとドライは兄さんたちが通っている学校の生徒になるらしく僕と同い年なんだとか…同じクラスになるフラグかな? まだ入れるかわからないけど…
「で、僕の名前だけどシルハだよ 姉が変態すぎて困る」
「何の話だよ…つか同じ年だったのか で、さっきから見てたんだがお前何で叫びながら走ってたんだ?」
「あ…///」
どうやら僕の奇行をしっかり見ていたらしい…振り返ってみると恥ずかしいな…
「そんなことよりギルドまでの道知ってる? 実は道に迷っちゃって…」
「(今の顔男と思えないかわいさだったな…)あ、そうなのか よし、俺が送ってやるよ…どうせ俺も用があったしな」
そんなわけで僕はドライと一緒にギルドへ戻った…
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