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side 銘葉
「…着いたみたいだね」
周りの空気が雰囲気的に変わったので辺りを見回す…僕のいるあたりは古びた塔のてっぺんで、塔の周りは森に囲まれている。
これ…僕町に着くのかな?ここで獣に襲われて死んでしまうんじゃ…と思っていたら上から物音がする。
上を見てみると…
「グギャアアアアアアアアアアアア!!」
「え? ここモンハンの世界なの?」
そう叫ぶのも無理はなかった…上を見た僕が見たもの…それは茶色いミラボレアスのような龍だったのだ…
大きさは10Mを超すくらいであろうか…
「ああ…えっと…これ僕死んだよね…早い人生だったなぁ…」
走馬灯を見る暇もなくミラボレアスは高熱のブレスを吐く…はぁ…神様力もらったけどすみません…最後に呟いて僕は…溶けた…
side ????
「ああ? 兄さんあの人死んじゃいましたよ!! どうするんですかこれ…」
今私はSSSランク試験としてSSSランクの魔物であるダークドラゴン亜種と呼ばれる龍を狩りに来たのですが…なんと先客がいたのです。それを見て戸惑っていた私ですが、試験官としてついてきた兄さんが『向こうに俺の仲間みたいなやつがいるようだ ちょっと戦いを見てみるか』と言ったのでそのまま見守ることに…というかあの人女の子ですか?年は私と同じくらいですが構えもしっかりしてないようですし大丈夫でしょうか…?
と思った矢先のブレスです…どうやらあの子は跡形もなく燃えてしまいました…職業柄こういう光景は予想していましたが…うぅ、かわいそうです…
あれ?なんで兄さんは何も返さないのでしょうか?兄さんの反応がないので見てみると…
「…うそん 何であの子すぐに死んでしまうん?」
唖然としていました…ええ!? 予想してたんじゃないんですかこのこと?
…とこんなぼうっとしている暇はありません。どうやらあの亜種さんも私たちのことに気付いたようです。
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