オタク兄貴の多忙な日々

両親が居なくなりました

「どもども、えみるさんｗ前々回のオフ会振りですなｗ」

「お久しぶりですねｗゆめゆき殿もお元気そうでなによりですｗ」

「まさかまた会うとは思いませんでしたよｗｗ」

「私もですｗｗ」

大学三年の夏。

天気は快晴。

秋葉原の某喫茶店にて、俺はとあるコミュニティのオフ会に参加していた。

俺の名前は夢蔵 祐樹。

大学に通う三年生でもあり、アニメやゲームといったオタクと呼ばれる趣味をもっている。

〝ゆめゆき〟とはＳＮＳサイトの俺のハンドルネームだ。

楽しいぜ、顔も見たことのない人達と一緒に同じ趣味を語るってのは。

「そうそう、ゆめゆき殿は今期から始まった【魔法少女カナリア】は観ましたか？」

「観た観た！魔法少女なのに武器が日本刀とか笑っちゃいますよねｗ戦闘シーンも迫力があって一気に引き込まれましたよｗｗ」

「やはり同士ｗ見る目が違いますなぁｗｗ」

「いやぁｗｗえみるさんも隅に置けませんぞｗ」

っで、この人はえみるさん。

このコミュニティのオフ会では三度目となるが、最初に出会ったオフ会で趣味の話が大盛り上がり。

それからＳＮＳサイトでフォローし、度々趣味の話をしては盛り上がる間柄となった。

今では女性フォロワーの中では一番仲が良いのかな。