両親が居なくなりました

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だから妹が俺に無関心なら、当然俺も無関心。 何も気にすることはない。 ダイニングキッチンにあるテーブルには椅子が四つ。 朝から晩まで仕事の親父と、夜はパートに出かける母親の事もあり、六人家族の俺たちでも椅子は四つで十分に足りる。 むしろ多い。 なんでかって? 兄妹四人揃って仲良くご飯なんて食べたことなんか無いからだよ。 俺はいつも一人。 妹三人は仲良く、ね。 「ま、一人が一番気楽だから良いんだけどね」 なんて独り言を言った後にテーブルの上にある夕飯に目を向ける。 肉じゃがに胡瓜の酢の物、そして焼き魚。 一見平凡な夕食に見えるが、俺にとっては豪勢なものだぜ。 全部が大好物だからな。 なんか、今日は俺のスペシャルディナーの日らしい。 そんな気分のままキッチンへ向かい、味噌汁を温めなおそうとすると後ろからドアの開く音が聞こえた。 でも俺は振り向かない。 振り向いたところで俺のほんの僅かな労力が妹のせいで失われるからだ。
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