その11 オトンは絶対きたらアカン!!

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 夕飯時の食卓。  食卓のテーブルでは、いつものように佑と恵が楽しそうに今日あった出来事を話し合いながら夕食を取っていた。  佑は会社での出来事を、恵は大学での自分の様子を報告し合う。 いつも面白いネタがある訳ではないけれど、離れている間お互いの様子を知ることができる大切な時間でもあり楽しい一時だ。  佑の話しに笑いながら相づちを打っていた恵は、ふと大事な事を思い出し声を上げた。 「そやっ。明日から暫く遅うなるからご飯、適当になんか食べてやぁ」 「なんかあるんか?」 「もうすぐ学祭やねん。準備せなあかんから」  恵の言葉に佑は目を丸くすると懐かしそうに顔をほころばせる。 「あーそうかっ。懐かしいなー学祭」  大学時代の頃を思い出したのだろう。 嬉しそうな顔をして箸を止めた佑に、恵は楽しそうに問いかける。 「佑はなにやったん?」 「俺んときはお化け屋敷やったなぁ」 「やっぱお化け屋敷は何処も定番やね。ウチでもやるとこあるわぁ」 「客入りもいいしな」 「佑はなんかお化け役やったん?」
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