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歪んだ鐘の音が 鳴り止む。
柔らかな風が流れ出す。
ノアは カルマを抱き抱え 高い時計台の上に立つ。
そっと カルマを降ろす。
『カルマ…君は 僕にとって 穢れなき存在なんだ。あの時…僕が、君の手を取ってしまったのは 間違いだったんだよ。』
いつか この間違いに カルマは 気付くだろう。
それが 僕にとって 一番 怖い事なんだ。
君が これは不正解だと告げる瞬間が…何よりも怖いんだ―
僕は忘却だから―
君の悲劇だけは 見たくない―
それが 僕の答えなんだ―
―完結―
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