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「「嫌だ」」
「何………だと………!?」
見事にハモった僕達の答えに、寛智はがくり、とうなだれた。
「勝手にひとりで行け」
「嫌だおwwwww沙羅たん一緒にいこうよーwwwww」
「うわっ離せばかっ!」
沙羅に抱きつく寛智だったが、僕はすぐに二人を引き剥がす。
「沙羅にくっつくな、穢れる」
「あべしwwwww」
僕はオタクを蹴り出して、沙羅を抱き寄せる。
沙羅は目を微かに見開き
「歩…ーー
………キモい」
「ぐはっ」
僕は沙羅から痛烈な一撃(言葉)を浴び、倒れる。
そうなのだ………僕にはたった一つの弱点がある。
………そう、僕は可愛いもの(人)が大好きなのだ。
こう、内面的な可愛さね。沙羅は本当は凄く可愛いのよ!時折見せる赤面した顔とか、照れ隠しとか、俯きながら小さくはにかむ姿とか。
他にもかわいい子いっぱいいるけど、彼はピカイチなのだ。しかも、彼ったら
「……いっ!」
「さっさと戻ってこいニット帽男」
頭を教科書で叩かれ、我に返る。
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