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「手術頑張って、ヒカルちゃんの為にも」
正直私は、此処で娘の名前を出すのは卑怯だと思った。
「夢中さん、何時でも応援してるから」
彼は一度も”光”とは呼んでくれない。それが答えなのだとわかった。
そして里中君は、コーヒーを”一人分”だけいれて家を出た。
「ふふ、あははっははははははははは」
彼は私を今でも女の子扱いしてくれる。それは正直うれしかった。
そして、此処まで頑固だとは思わなかった。だから私はそれが可笑しくて仕方無かった。
しかし、私はひとしきり笑うとようやく自分の変化に気が付いた。
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