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気持ちよさそうに眠っている寝顔を見つめる。またユズルの寝顔を見る日がくるなんて・・・。ユズルへの気持ちが込み上げて、ついくっついてしまう。
「・・・ん・・・」
ユズルが薄っすらと目を開ける。
「・・・どうした?」
そういいながら、手を伸ばして俺の髪に触れてくる。
「なんでもない。」
「そうか」
ユズルはまた目を閉じる。俺は首筋に唇を寄せる。
「マナト・・・こら・・・。」
ユズルの眠そうな声。抵抗するけれど力が入っていない。
「いいよ、寝てて」
着衣の中にに手を滑り込ませる。
「っ・・・こ、ら。やっ・・・」
ユズルはうわ言のように呟く。それが妙に俺を刺激する。下着をはぎ取って足を開いて、顔を埋める。
ビクンっとユズルが反応する。
「っあ、、、、っ・・・マ、、ナトっ」
声に気だるさが混じる。
俺の頭を掴もうとする手にも力が入っていない。
溶かしに掛っても、抵抗は見せない。
昨夜の余韻で柔らかい。ユズルの口から甘い吐息が漏れる。その反応に煽られる。
ユズルの身体が熱くなっていくのがわかる。誘うように自ら足を開く。
「欲しい?」
俺は動きを止めて訊く。
ユズルは答えない。
「ユズル?」
ユズルの顔を見るとユズルは顔を背けている。体勢を変えて、ユズルを見下す。
「ユズル?ほしい?」
それでも視線を合わそうとしない。
強情だな。
そっと顔に触れて、さらにその頬に唇を寄せる。
「欲しいっていってよ。」
「っ・・・ムリ・・・。」
「じゃあ、やめる?」
ユズルは目を伏せる。
「・・・焦らすなよ・・・。」
「じゃあ、言って。」
「いやだ・・・。」
「どうして?」
ユズルの視線が俺に向く。
「はやく・・・しろよ・・・。」
少し恥ずかしそうな表情。
充分だ。
俺の動きに合わせてユズルは切ない声を上げ身を震わす。視覚と体感とが合わさって、俺の理性を吹き飛ばす。
ユズルは俺にしがみ付いて、声を上げ続けていた。
達して、我に返る。
「あ・・・ユ・・ズル。大丈夫?」
ユズルはぐったりと項垂れている。いつの間にか俺の腹に自分のではないものが飛び散ってる。
「ユズル?」
「・・・大丈夫。なんだよ、朝からおまえ・・・元気だな。」
「それは・・・ユズルが・・・」
言おうとして、少し躊躇する。がっついた自分に恥ずかしくなる。
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