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ギラギラと照りつける太陽。猛暑の中延々と自転車をこぎつける青年がいた。
そう、俺である。
俺は天坂 椋、この街で暮らす高校生だ。
「はぁはぁ…」
こんな暑い日に何故爆走しているかというと、ご察しのとおり遅刻しそうなのである。
よりによってこんな暑い日に遅刻しそうになるとは…
暑いし疲れるし最悪だ。
それに汗で制服が濡れて気持ちが悪い。
大体もう秋だというのにこの暑さはなんなんだろうか、
今世間で騒がれている地球温暖化の弊害かなにかか。
とりあえず余計なことを考えてる前に学校に急がなければ
次の角を曲がればラストスパート、俺は自転車のスピードを上げた。
「おーい!まて、椋!」
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