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「両想いと分かったことだし、これからはもっと思う存分世話させてもらいますね。イロイロとね」 イロイロのくだりを言う時に北条くんが、耳元で囁くようにしゃべる。 「ちょっ、ちょっと待って!」 私は慌てて、北条くんから離れる。 「あのね、私…、世話焼かれるのは本来苦手なのよ」 「今までもオレ、世話してきたけど?」 「そ、そうなのよね。 なぜか北条くんだけ平気で」 「じゃあ、問題ないですよね」 「う…」 ふーっとため息をついて、少し考える仕草をしてから、北条くんが提案する。 「しょうがないか、藤原さん自覚してなかったし…、 じゃあさ、甘えたくなったら命令してください。 藤原さんは頼られるのは慣れてるけど、甘えるのは苦手そうだから。 さてと、これから生徒会室に顔出しに行きますか?」 教室のドアに向かいながら問いかけてくる彼に腕を伸ばす。 「…北条くんッ」 「はい?」 私は頬を赤く染めて、北条くんに命令する。 「もう一度、キスしなさい」 愛しそうに目元を細めた北条くんは甘く微笑む。 「おおせのままに。愛さん」
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