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ここは生徒会室。
「藤原さん、文化部の記録簿持ってきたよ」
「ありがとう。じゃあ、大会やイベント系の累計とって下さい」
「藤原先輩、運動部も同じですか?」
「そう。あ、でも、そっちは複雑だろうから手分けしてやったほうが良いよ。それと練習試合なんかの成績も追記してね!」
生徒会室で指示を出しているのは私こと藤原 愛(フジワラ メグミ)。そして…―――
「予算編成なんてめんどくさーい。学校側がやればいいのにー」
「疲れたよぅ、もう帰りたいよー、メグちゃーん」
この部屋の中で一番働いていない奴らが一番言ってはいけないセリフを吐きやがった!
「面倒くさい?疲れた?帰りたい?お前らがそれを言うの?
…どうやら忘れているみたいだから教えるけど、本来こうやって采配して指示出して一番働かないといけないのは…」
みんなに指示を出し仕事をしてた私は、奴らに向かって叫んだ。
「生徒会長のお前らでしょ―――がッ!!この馬鹿ツインズッ!!」
「「あっ!」」「「「あっ」」」
ちょっと待て。双子だけじゃなく周りからも声が聞こえたぞ。
「全員が忘れてたわね、肝心な事実を…」
ジロリと睨むと「だって藤原さんの方がらしいから、ついつい忘れてた」と返事が来た。
ついつい忘れるような事か?
なんで私がこんなことなってるかと言うと、この馬鹿ツインズの細川 優と秀「ホソカワ ユウ と シュウ」のせいだ。
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