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「「北条ッテメエ!お茶入れるんなら僕たちの分も入れろよなっ!
そうだ!いつもさりげなくメグちゃんにサービスしまくりやがって、それで株をあげるつもりかーッ!!」」
「優、秀うるさい、小猿みたいにキーキー鳴くな」
「「コザルじゃないもんッ!!」」
あー、うるさい…。
「クッキー食べます?」「あ、頂戴」
「「北条ッ!サラリと無視すんじゃねぇっ!メグちゃんはともかくとして」」
コザルツインズがキーキーわめき立てる。
「「だいたいお前、メグちゃんにベタベタしすぎなんだよ!メグちゃんは僕らのなんだからなー!
そーだそーだ!ナレナレしくすんな!メグちゃんは渡さないからなー!」」
お前らは、お母さんの愛情を取り合う子供か…、そして私はお母さんかっ!
「「それにお前、部外者だろ!そんな奴が生徒会室をウロウロするなよ!
そうだ!関係ないやつは出ていけー!」」
「……『部外者』『関係ないやつ』役員でも何でもない私は、あてはまるわね」
コザルツインズの言葉を呆れながら聞き流してた私はガタッと椅子から立ち上がり、冷めた声で双子に言う。
「「えっ…、め、メグちゃん?」」
私と付き合いが長いツインズは気付いたようね。
私がものすごく怒ってることに。
「アンタ達の面倒みなきゃいけない義務も義理もないし、部外者は出ていけと言うなら、私は帰ればいいのよね?
じゃあね、帰るわ」
後ろから「オレも」と北条くんがついて来る。
「「なんでッ!メグちゃーん!メグちゃんは違うよーッ!関係なくないよーッ!行かないでーッ!
僕たちを愛してないのーッ!?」」
―――あほか。
私と北条くんが帰ったあとすぐに他の役員達も帰ったらしい。
コザルツインズが泣きわめいて仕事にならなかったので。
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