第3話

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「友里さん、そいつ困ってますって」 「あ、ごめんなさい」 「あの、貴方は…?」 「あ、自己紹介がまだだったわね。私は岩瀬友里。優司君と同じバイト仲間だよ」 「バイト仲間…」 「うん。年は一つ上だけどキャリアは優司君のほうが上だね」 「あの、何のバイトしてるんですか?」 「ん?普通のコンビニだよ。ここではないけど」 「こ、コンビニ?隠す意味あったの?」 「あれ?優司君、彼女さんに言ってなかったの?」 「そいつカノジョじゃありませんよ。友達です。言わなかったのはコイツが入り浸るとめんどくさいので」 「あら、じゃあ優司君ってやっぱりフリーなの?」 「そうですよ。今更ですか?」 「だってさー、優司君みたいなかっこよくて頭が良くて、一緒にいて楽しい人がフリーなんて思えなかったからさぁ。いっそ私と付き合わない?」 え?ちょ、何言っちゃってんのこの人? 「おっ、ソレは光栄ですね。けど友里さん、彼氏いますよね?」 「最近はもう連絡とってないし、破局寸前だよ」 「そちらもフリーになったら改めて考えさせていただきますよ」 「ふふっ。よろしくお願いします」
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