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中には絶世の美男美女を描いたものもあったが、そのほとんどは70年代のSF映画に出てきたような、電球みたいなデカ頭に黒い大きな目、貧弱な胴体にひょろひょろした手足がついている、人間型というより、ラッキョウ型と言った方がいいような宇宙人だった。
もちろん、それは只の想像図、一応、科学的と称する説明も付けられていた(知能が発達しているので頭が大きく、機械文明のおかげで手足は退化し、赤頭巾ちゃんをよく見られるように目が大きくなったとかいうようなやつ)が、所詮は空想の産物でしかないことを、僕はちゃんと理解していた。
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