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それでも、「学習」というのは恐ろしい。テレビで何度も同じような想像図を見せられているうちに、僕の頭の中にラッキョウ型宇宙人のイメージがすっかり刷り込まれてしまっていた。
だから目の前の美少女に「わたしは、エリュシュナ・ヤーホリン・マミウス。わたしが侍女として、身の回りのお世話をさせていただきます」と言われても、すぐにはその言葉の意味するところが理解できなかった。
彼女が地球からの留学生などではなく、エロイス人なのだと理解するのに、たぶんたっぷり二十秒はかかった。
電球頭のエロイス星人と接近遭遇するものとばかり思い込んでいたせいだ。
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