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キンッ!という音と共に反射光線が、弾かれてしまう。
柚「えー!…あ、じゃあコレならどうだ!」
爆発的に加速しその速度をも乗せた拳をフラグメントに叩き込む。
しかし、
柚「痛ッ!」
悲鳴をあげ、殴った拳を庇うように片手で押さえ、後ろに飛び退く柚華。
しかしフラグメントは少し外装が凹んだだけだった。
と、そんな柚華に
ト「ちょっと、下がってくれ。」
声をかけるトクサ。その手には何処から取り出したのか、巨大なメイスが握られていた。
ト「ぃよいしょー!!」
少々気の抜ける掛け声と共にメイスを降り下ろすトクサ。
と、
フ「グギィ!」
柚華の一撃でも凹んだだけだった、フラグメントの外部装甲が木っ端微塵に砕け散っていた。
ト「よしっ!後頼むぜ柚華ちゃん!」
柚「分かった…!」
痛みを堪え、立ち上がる柚華。
そして、
柚「ハァァァア!!」
収束させた光をフラグメントの背中の一番大きい罅へと叩き込む。
ト「グギャギャ…」
断末魔の叫びをあげ、光となって消えるフラグメント。
そして残った記憶の欠片は、
柚「へ?」
柚華に吸い込まれていった。
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