狭間 論理

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それは、人間を辞めること 人間で無くなって初めて私はこの世界に生まれた意味を感じることが出来る 勿論それは容易な事ではない… 私が今している顔を洗うという行為も、今からしようとしている排泄という行為も、食事も、呼吸も、入浴も睡眠も 全て人間であるからこその行動である それらをしなくなるというのは恐らく不可能だろう なので私は自分の中でルールを設けた 私の人間としての機能には干渉しない 他人との接触を断絶することもしない あくまで人間を辞めるというのは身体的ではなく精神的にだということ 以上三点を確立した上で、人間を辞めるにはどうすればいいか 【人間には決して不可能な事をやり遂げること】 その意志を胸に、私は生き続ける 私が迎える結末は私ですら理解できないものであるべきだ
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