第2話

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通学風景・明日香&愛華の場合。 「月蛍さんとは話できたの?」 「駄目でした」 あはは、と言っている明日香。 「…」 こいつ駄目だ視線を送った。 「そうだ!それだよそれ!」 思い出した、と愛華に言う。 「何が‘それ’なの?」 「月蛍さんに‘こいつ駄目だ視線’されたんだけど」 愛華よりめっちゃ心にグサリッ、と刺さって死にそうだった、と明日香は言った。 「…明日香、やる気になることを言ってあげるね」 「ん?」 「2人組の任務は単位があるんだよ」 「知っているよ」 「どれだけ取得すればいいかわかる?」 「10?」 「×ことの10だよ」 10×10=? 「ひゃ100?」 一つの任務で2~5の単位で…、と言う愛華に明日香の顔色は悪くなっていった。 通学風景・千里の場合。 「歩いて10分って通学とは言わないと思う…つーちゃんに言ったら‘散歩’って言われそう」 もうすぐ10月かぁ…あ、てことは仮装週間が始まるんだよね~、つーちゃん、今年は何の仮装するのかな… リクちゃんとデュラン君は多分吸血鬼だろうなぁ 、なんて考えているうちに学園に到着し、察知科の教室へ向かう千里だった。 そんなことを考えているのも知らない周りからして見れば‘一生懸命考え事をしている純粋で天使ちゃん’だろう。 これを見るため早起きをして微笑みにくる男性らがいるとかいないとか噂がある。
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