第2話

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教師らに参加印を押してもらったのはお昼頃だった。 「ったく、時間厳守の任務じゃなかったからよかったものの…」 不機嫌な月蛍の横に明日香が謝っていた。 「……ああいうことをされたのは君を含めて2回目だよ」 「え、そうなの?ちなみに誰?」 「三年前に死んだ姉だよ」 「え、あ…」 カミングアウトをしてくるとは思っていなかった。 「私を庇って死んだんだけどね」 無表情だが、その後の言葉に自分の耳を疑った。 「まぁ、その後に自分も銃弾に撃たれて死んだんだけど…」 「はい?」 少しの間が流れてから月蛍が口を開いた。 「冗談」 「え、どこから」 「三年前に姉が死んだのは事実、それ以外は冗談…三年前に死んでいるならここにはいない」 真顔で冗談を言われても反応に困った。 「それより、何の任務」 「ええ、とね…」 は!私、今、月蛍さんと普通に話している!? 「…おーい」 「は!え、と…」 任務内容:温泉地に現れる温泉猿を追い払う仕事で、能力ランクはできればB以上希望…取得単位は10。 、と簡単に書いてあった。 「月蛍さんがEランクなのに、よく先生達参加印を押してくれたね」 不思議だよ、と明日香。 「…まぁ、知ってるからじゃないかな」 、と遠目の月蛍。 「?」 「…とにかく、目的地へゴーだ」
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