2人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺が怒るようなやつなんか?」
「さぁ?英教師は‘豪気だけには言うなよ?’と言われたので」
その時の口調がなんとなく英先生に似ているなぁ、と私は思った。
「…俺が許可する」
すぅ、と息を整えて口に出した。
「では‘『寿限無寿限無五劫のすりきれ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところやぶらこうじパイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助』と言ってもらいましょうか’」
はぁ?!と豪気先生は言った。
誰だってそうなりますよね、にしても…この子、息継ぎしたのかな?でなきゃ言えないよ
「無理だ!」
きっぱりと言った。
「他のやつらは普通に参加させられるのか?!」
「…豪気教師、話は最後まで聞きましょう」
ため息をついてまた口を開いた。
「それが無理な場合…」
その子は左手に持っている黒いカードを豪気先生に見せた。
「小は帝優、中はリク、高・大は私を捕まえ、カードを手に入れること」
黒いカードには蛍光がかかった青色で‘蛍’と書かれていた。
そして、タイミングが良いのか11時40分頃、英先生から学園内へ放送が流れた。
内容はその子が話していた通りだった。
『…あー、後、注意点ね!渡してあるカード数は教員の数と同じではないから♪じゃ、そういうことで…時間は1時までね~』
ぷつん、と放送は切れた…途端、他の先生達がバタバタしだした。
最初のコメントを投稿しよう!