第1話

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「あ、忘れてた」 指でピッ、と豪気に渡されたのはカードだった。 「英教師が‘寿限無を言う時間はあったほうがいいからカードは渡しといて’と伝えるの忘れてた」 、と言った。 「…まさか」 月蛍という子は左手を軽く振った。 バラッと扇子みたいにカードが出てきた。 「そんなに軽~く渡すわけねーじゃん」 口調が変わった。 「捕獲できるもんならしてみろって話」 ケラケラ、と笑いながら私達の教室から去って行った。 それから数十分後、豪気先生は私達にクジを引かせ、2人組になるようにした。 教室の中に同じ数字はなかった。 「同じ数字を自ら探し、2人組で今後は任務を行うように!」 、と言って急ぎ足で教師会議が行われる場所へと向かった。 「うわぁ、マジかよ」 「千以上いる生徒から見付けんのは折れるぜ」 「愛華は何番?」 「25だよ」 「うわっ、今年は違う数字だね」 「え?何番だったの?」 「きゅ「あ、あのすみません!」」 察知科の人達がわらわらやってきた。 この番号と同じ人はいますか!?と察知科が言うと何人かは同じ番号を見つけた。 「愛華も見つかって良かったね」 片方のコンビは千里(チサト)という名前。 「そうだね」 「え、と…」 「愛華(アイカ)っていうんだ♪よろしくね、千里♪」 「あ、よろしくお願いします」 愛華より小さい子はペコとした。 栗鼠みたいって後から愛華が言っていたのを聞いた。 そして、同い年だということに驚いた。
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