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「あ、忘れてた」
指でピッ、と豪気に渡されたのはカードだった。
「英教師が‘寿限無を言う時間はあったほうがいいからカードは渡しといて’と伝えるの忘れてた」
、と言った。
「…まさか」
月蛍という子は左手を軽く振った。
バラッと扇子みたいにカードが出てきた。
「そんなに軽~く渡すわけねーじゃん」
口調が変わった。
「捕獲できるもんならしてみろって話」
ケラケラ、と笑いながら私達の教室から去って行った。
それから数十分後、豪気先生は私達にクジを引かせ、2人組になるようにした。
教室の中に同じ数字はなかった。
「同じ数字を自ら探し、2人組で今後は任務を行うように!」
、と言って急ぎ足で教師会議が行われる場所へと向かった。
「うわぁ、マジかよ」
「千以上いる生徒から見付けんのは折れるぜ」
「愛華は何番?」
「25だよ」
「うわっ、今年は違う数字だね」
「え?何番だったの?」
「きゅ「あ、あのすみません!」」
察知科の人達がわらわらやってきた。
この番号と同じ人はいますか!?と察知科が言うと何人かは同じ番号を見つけた。
「愛華も見つかって良かったね」
片方のコンビは千里(チサト)という名前。
「そうだね」
「え、と…」
「愛華(アイカ)っていうんだ♪よろしくね、千里♪」
「あ、よろしくお願いします」
愛華より小さい子はペコとした。
栗鼠みたいって後から愛華が言っていたのを聞いた。
そして、同い年だということに驚いた。
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