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篠原折葉
彼女がCanta部に入部してから一ヶ月経った。
持ち前の明るさで溶け込むのに時間はかからず部長である菅野わたると茅優沙の兄である茅浩太に気に入られている。
そんな彼女は放課後を迎えると早足に部室に向かいみんなと話すのが日課だ。
そして、彼女は突然行方不明になったりもする。
「あれ、折葉は?」
先ほどまで歌っていた折葉の姿が見えない事に優沙が真っ先に気づいた。
折葉以外の一年生組は委員会の当番にあたっているため部活に来るのはいつもより少しおそいのだ。
その事についてつまらなそうにしていた彼女が居なくなり他の一年を迎えに行ったのだろうと気にしない事にした。
しかし、他の一年が部活に来ても彼女の姿が見えないのだ。
これには流石のわたるも心配になり探しに行くと部室を飛び出してしまった。
「……あんの、ばか。携帯おいて行きやがった」
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