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「だ、だよねー…、トモダチだもんねー…」
「急にどうした!?」
友達発言がよほど嬉しかったのか、目に涙を浮かべて普段の彼女からは想像出来ない無機質な声を発した。
「では、とりあえず依頼内容をお聞きしても宜しいですか?」
このままでは埒が明かないと判断したのか、話を進めるべく依頼人である松井に質問する聡美ちゃん。
「あのー、依頼内容って…もしかして佐藤君も聞くの?」
「ええ、依頼を請けるかどうかは部長である透先輩が決めますので」
こんな質問は女子の依頼者の場合、よくあるのだ。
確かに自分の恋愛相談を男子に聞かれるのは嫌かもしれないが…正直、そこは乗り越えてもらわない限り力は貸せないと俺は考えている。
「松井…好きな人はこの聡美ちゃんにだけ言えばいい、俺が聞きたいのは松井がその人をどう思っているか、どうして好きになったか。
そして何より相手とどうなりたいかだ」
「で、でも…」
「大丈夫ですよ。 普段だらしなくて情けない透先輩ですが、依頼人を裏切る様な人ではありません」
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