次章

18/33
前へ
/43ページ
次へ
 こいつら…、仮にも部長である俺に対して散々だなおい。  この部室を譲り受ける為に俺がどれだけ苦労したかわからんのか。 「ええい! ここは年功序列だ!一年男子と俺以外の二年男子は出ていけ!」  そしてハーレムを形成してやる。 「いや、それ年功序列じゃないです…」  一年男子の国重君がツッコむと、他の男子からも批判の声が挙がる。 「そんなのは知らん! 俺が部長だから俺が法律だ、わかったら愚民どもはさっさと暑苦しい廊下にでも出てろ」 「部長ー、なんで丸山先輩は廊下じゃないんですか?」  俺が言い放つと二年生の女子、木村さんが質問してきた。 「いや、なんでってそりゃあお前…最上級生を廊下に出す気か」  丸山 智一。 花憐姉さんと同じ三年生で、恋愛部に二人しかいない三年生の内の一人。  男子はこの丸山先輩と達哉が基本的に仕切っている。 ちなみに女子は花憐姉さんと先程質問してきた、木村 千秋にお願いしている。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加