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いっそうのこと提出せずに廃部にしてもいいのだが、創立時には三名だった恋愛部には今や俺以外に十五名の部員がいる為、そうそう無責任な事は出来ないのだ。
「まあ正直、報告書しか仕事がないので当たり前ですけどね」
「またまたー聡美ちゃんはツンツンしちゃって、可愛いのう可愛いのう」
「ツンツンなどしていません、事実を言ったまでです気持ち悪い」
先ほどから俺に冷たい言葉を吐き捨てる声の主、上代聡美は何故か俺にだけ冷たい四月に入部してきた一年生。
ここまで冷たくされる心当たりが全く無い俺は、彼女なりの愛情表現として捉えている。
恐らくツンデレなのだ。
「そんな眉間に皺寄せてるとカルシウム足りなくなるよ?」
胸が育たないよ、と言わない俺は相当な紳士である。
「誰のせいで皺を寄せてると…って、どこ見ながら言ってるんですか、ぶち殺しますよ?」
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