駄章

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「あー、部員諸君?」  花憐姉さんはまだ何か不満らしくぶつぶつと小言を言っているがそれを無視して思っていた疑問を口にした。 「君達、今日の打ち合わせの時間は大丈夫なの?」  打ち合わせとは恋愛部の活動の一環で…というよりも先に恋愛部とは何かを説明しようと思う。  恋愛部とは生徒の恋愛の後押しをする部で、対象はうちの部に依頼してきた生徒、つまり依頼人。  依頼の仕方は基本的に、部室の前に置いてある依頼書に学年クラスと出席番号、最後に都合のいい日時を記入後、部室のドアの下に依頼書を滑り込ませるだけ。  なにも問題が無ければ依頼人の下駄箱に部員が了承の紙を入れる。  そして依頼人は下駄箱に入っていた紙に記入された日時に恋愛部に来て部長である俺と、何故か秘書の様な立ち位置の聡美ちゃんが依頼内容を聞き依頼を請けるか決める  まあ、あまりにも下心が見え見えじゃない限りは依頼を請けるが…。
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