第1話:隙(スキ)

18/30
前へ
/30ページ
次へ
想像しただけで笑える…… 「ただいま、瑠樹。 なに笑ってるの?」 常連さんの神条鈴華さんが 不思議そうに訪ねてくる。 「いえ、ただの思い出し笑いですよ。 お帰りなさいませ、鈴華様。 本日は何を飲まれますか?」 「そうね、カクテルをお願い。 幸せになれるそんなカクテル頂戴。」 「畏まりました」 どうせなら、この店の従業員と 恋をしてくれたらいいのに。 「お待たせしました、こちらオリジナル カクテルクローバーでございます」 「ありがとう」 この店に来てくれる間だけでも 美羽ねぇが幸せになってほしいな。 その為にたっくさん勉強するからさ。 そんでもって、 出来上がったカクテルで 美味しいと言って笑って。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加