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次の朝。
「美羽ねぇちゃん、起きろって!!!」
「ん……あと5分……」
ソファーの上だと言うのに器用に
コロコロ寝返り打ち続けている。
ねぇちゃんの5分は5時間って言うのが
弟だけが知っている馬鹿な法則。
「あぁ~ぁ、俺知らねぇよ?
もう9時過ぎてるし、孝兄からは
むっちゃ電話来てるんだけど……」
バサッ
「嘘!!?何でもっと早く起こして
くれないのよ!!!」
「だから起こしたろ?」
はぁ~……やっぱり。
孝兄さんの事は怖いって言う
意識抜けないんだな。
親が【離婚】する前は、
兄弟4人、それなりに【仲良】かった。
その【瞬間】がきた時、
どっちに連いていけば【幸せ】なのか、
【子供】なりに考えたけど、
まさか兄弟が【バラバラ】にされるとは
【予想】してなかった。
「俺知らねぇ~」
「薄情者!!」
「はいはい」
あの【頃】は、父方を選んだ方が
【幸せ】になれる気がしていたけど、
今、【気に】なっているのは、
兄さんと姉さんの【変り様】。
いったい何を【隠し】、
【何】をしようとしているか。
そこに【僕】は関われるのだろうか、
兄弟しての【一人】として……
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