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大学生活にも、一人暮らしにも やっと慣れてきた頃、 あっという間に4月は過ぎ 5月を迎えていた。 わたしたちは今食堂にいる。 「ゆーず!なんかバイトしないの?」 千秋が竜田丼を食べながら聞いてきた。 竜田丼さえおしゃれにみえてしまう 千秋の美しさは大学内でも有名だった。 (千秋って本当美人だよなぁ) 「ちょーっと、きいてんのー?」 千秋が呆れた顔できいてくる。 「ゆーは、よくぼーっとしてるもんねふふっ」 (あぁ、このふわっとした感じたまらない!かわいすぎる!!) なーんて考えていたわたしは ひとりでニマニマ。 そんなわたしを千秋は呆れた顔でジロリと睨んでくる。 「ごめん、ごめん。 聞いてたからちゃんと! バイトでしょ?バイト! わたしはまだ決めてないけど… なになに、どっかいいとこあった?」
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