復讐なんてしない

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霧の深い森のなかで黒い髪を目が隠れるまで伸ばした身長が161㎝の少年が自分の身長より長い大鎌を持って傷だらけで所々から血を出している弱りきった熊と対峙していた その後ろでは少年より身長が20㎝程高く茶髪の体格のいい40歳ぐらいの男性が腕を組み少年を見ていた 「父さん本当に見てるだけなんだね」 「もちろんだ。でないとライトのためにならないからな」 ライトの父親 ガイ=シュナイト は満面の笑み彼の質問に返答をすると彼はため息をついて正面の熊を見ると近付き大鎌を熊の右肩から斜め下に向かい降り下ろす 熊はもう動ける体力がなかったらしく大人しく斬られ絶命した 「ビッグベアを無傷で倒すとはさすが俺とセツの息子だ。これでもうお前に教えることはないから安心してシルビア学園に行きなさい」 「はい父さん。本当の息子ではない俺をここまで強く育ててくれてありがとう。じゃあ行ってきます」 ライトはガイに褒められれば嬉しそうにして大鎌を収納の魔方陣が描かれた指輪にしまえばシルビア学園のある方向へと走り出して行く ガイがその後ろ姿を見つめているとガイの後ろから長い黒髪を腰まで伸ばした女性が近付いてきた
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