復讐なんてしない

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入学式は学園長の無駄に長い話から始まり最後は新入生代表の日々精進していきます的なありきたりのことを言って終わった 因みに新入生代表はこの国にいる四大貴族の内の1つ火の貴族フレイム家のご令嬢だった その人物を見て俺の横に座っていた真っ赤な髪の男子生徒が小声で『復讐してやる』と言ってるのが聞こえた そして今体育館の外の掲示板に張り出されているクラス表から各自自分の名前を探しだして指定されたクラスに向かっている 俺のクラスは1-Cだったので1-C教室の扉の前にいるんだが何故か中が騒がしい 少し扉を開けて中を見ると先ほどの男子生徒と新入生代表が言い争いをしているように見える 凄く入りにくいがこのまま扉のまえにいても目立つだけなので思いきって中に入ってみた 「魔力なしの落ちこぼれがよくこの学園に入ろうと思ったわね」 言い争いをしているのかと思っていたらどうやら新入生代表が一方的に罵倒しているだけらしい 先ほどから赤髪君は無視している というか二人とも俺が入って来たことに気付いていない
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