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「もしアイツを迎えに旅人が来たら丁重に断るといい。彼女は気が変わった、今は具合が悪いとでも言えばいいさ」
勝ち誇ったように笑いつづける長は皆に集会の終わりを告げようと声を出そうとしたその時だった…
ゴオォォォ…
と、強風が吹き荒れ、少女を運んでいた男たちが長のすぐ横まで吹き飛ばされてきてのびている他、気付けば集会に集まったひとたちが長の回り一ヶ所に集められて回りを風の壁に囲われてしまっていた。
「『愚かな人間め、ボクの大事な、大事な人を簡単に傷つけてなんにもなしで済まされると思ったのか!?』」
上空から響くような声に集落の人々は上を見上げた。
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