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「私はこれから旅に出て、今まで解らなかった十数億年ぶんの歴史を明かしてやりにいくわ！」
そう少女が言ったのは集落の月に一度の集会、人々がたくさん集まったなかでの発言だった。
人々は少女が発した言葉に慌てふためくような様子や怯えるような様子、さらに納得のいかない様子を見せた。
たかが14になったばかりの少女に何故ここまで動揺を見せるのか、その答えは簡単で、少女にとっては理不尽なものだった。
「何を今さらそんなに動揺するの？私はあらかじめ何年も前から言ったはずなのよ？!」
少女は不満の声をあげる。
「だがフーガ様、貴女はこの集落にただ一人の強力な精霊術士じゃ、このばを離れてもらっては我々残された人々はどうすればいいのじゃ?」
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