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《どうしたのよ、そんなに慌てて》
『みればわかるでしょ!怪我人!というか俺が…』
苦笑いするしかなかった。
《あら、佐藤さんじゃないの》
あ、そうだ。数日前に貧血で倒れて
保健室に来てたんだっけ?
貧血持ちも大変です。
じゃなくて!
「あ、どうも。」
『知り合いかよ、とりあえず診て』
《うわあ…派手にやったんじゃないの》
死骸を見たような顔で私の足首見ないでください。
『俺が…俺がぶつかっちゃったんだよ』
「いや、私が前見てなくて」
《どっちでもいいわよ、湿布貼るわよ》
すぅーっと足首に冷たさを感じる。
『佐藤さんっていうんだ』
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