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でもまさか、男に告白される日がくるとは。 ここは共学だ。完全な共学だ。 驚きすぎて返事をすっぽかしちゃって、そのまま逃げてきた。 その結果が。 「おい!そっちいたか!?」 「いねーよ!そっちはどうだ!」 「こっちもだ!くそっ!兄貴の恋を実らせてやりてーのに…!あんにゃろー!見つけたら絶対ぇ許さねぇ!」 告白した男の取り巻き、というか仲間、というか。 簡単にいえば男の味方なんだろうけど。 そんな奴らが俺を血眼で探してる。 みつかったら…きっとただじゃ済まない。 俺が不良さんに目を付けられる理由はただ一つ。 この容姿から連鎖されて、不良からまた連鎖されて、ケンカが強いという結論に至る。 まあできないわけじゃない。 ケンカ、というか武道が正しいんだけど。 親の趣味で習わされてたってやつ。 興味は全くなかったからすぐやめちゃったけど。
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