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いつも通りの日課を終わらせ、それが起きたのは三時間目が終わったあとの休憩だった。 昨日のことがまるで夢のようで、寝てなんかいられなかった。 授業は秋川探しの時間に費やして、聞いていない。 大輔にある一枚の紙切れを渡された。 とりあえず、広げて見た。 「…!」 おいおいおい…マジかよ…! 「背のでっけーやつにお前に渡しといてって言われた。見覚え無かったけど、お前友達だったの?つーか友達いたんだ」 誰にもらった!って聞く前に大輔が答えてくれて。 まあ最後の一言で蹴り一発だけど。 何のヒントもなしに見つけるなんて無理だよな、なんて今更ながらに悔いていた頃にこれって…。 『水野 あかりくんへ。早く見つけてー。待ちくたびれたー』 ……すっげー呑気。
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